『だから何でアンタたちが付き合ったらアタシたち5人は一緒にいられなくなるのよ。たまぁにケンカもするけどいつも一緒でこれからも一生友達でしょーが。』
アタシにとって鈴子サンの言葉は衝撃的だった。
「……そぅ…だよね!??アタシと藍治が付き合った位でアタシたちの友情は変わらないんだ…。だいたい最初からアタシたち奇数だし。何で一緒にいられなくなるとか思いこんでたんだろ。」
悟りが開けた気がした。
鈴子サンは電話越しにため息をついた。
『じゃあ藍治と付き合うの??久しぶりよね。椿に彼氏できるのも藍治に彼女できるのも。』
藍治と付き合うなんて想像つかない。考えたこともない。
「判んない…。アタシ藍治のこと好きだけど友達としてだし。」
『でも告られたら言おうと思って準備してた言葉も出ないで頭の中真っ白になったんでしょ??いつ告られてもって構えてたのに。それも男に告られるのなんて日常茶飯事の椿が。』
「そんな構えてもないし告られるの日常茶飯事じゃないよ。藍治じゃないんだから。」
アタシはベットの上に膝を抱えて座った。