刹那の光?

狭山哲郎  2006-03-31投稿
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 『世の中馬鹿ばっかりだな・・・。』気深山弘毅(きみやまこうき)授業もそっちのけで考えていた。弘毅は最近ふと思う。『何で大人は下らないことしか考えていないのだろう・・・』近頃の担任の話は必ず「こんな成績だと1年後の受験に落ちるぞ。世の中の負け組でいいのか?お前だっていつかは家庭を持ち・・・。」はっきし言って下らない。・・・負け組って誰かが決めるものなのかよ?  弘毅は中学2年だ。まだ子供なのにやたら計算高く、常に周りより一歩先を考えていた。今の友達もいずれ少しずつ話さなくなり連絡も途絶えて自然消滅すると思っている。下らない考えお巡らせているうちに授業は終わった。「お前、最近やたら授業中考え込んでねぇ?」昼休み、青空がいっぱいに広がる屋上で弘毅の幼馴染みの下定駆流(しもさだかける)が弁当のウインナー口に含みながら言った。「別に考え込んでねぇよ。」弘毅は駆流の事は一生の友達でいるだろうと思っている。唯一嫌いなところは、やたら人の事を観察しているところだ。「あんまり口ぽか〜んと開けてぼ〜とするなよ?川島お得意のチョークが口に飛込んでくんぞ?」そう。川島と言う奴が俺たちの担任だ。さっき説明した通り人生論が大好きで、チョーク投げに命をかけている、俺の中では馬鹿な大人ランキングの5位以内には入るであろう男だ。



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