たぬきうどん

 2007-12-03投稿
閲覧数[634] 良い投票[0] 悪い投票[0]

仕事の帰り道。

そば屋さんの前を通り過ぎた。小さな立て看板には ランチメニューが…

【たぬきうどん・ミニカレー】

幼い頃の たぬきうどんの思い出です。

幼少の頃 俺は母と3才下の弟と3人で駅の立ち食いソバ屋さんに行って食べた たぬきうどんが今でも忘れられない。

父と離婚し俺たち兄弟を引き取った母は貧乏だった。たまにする外食が立ち食いソバ屋さんだった。

母は いつも たぬきうどんを一杯だけ注文した。そして母は小皿に自分より沢山のうどんを入れて俺に渡してくれた…

『伸は お兄ちゃんなんだから 沢山食べなさい。』

子供ながらに本当に美味しかった。冗談ではなくて 当時は たぬきうどんが 一番のご馳走だった!今思えば 母は俺にうどんを沢山入れてしまったからお腹がすいていたんだろうなぁーって回想する。

大人になった今でも 自分が辛いとき・悲しいとき・頑張らないといけないとき 必ずたぬきうどんを食べている。たぬきうどんを食べると 不思議と元気が出るから。母が力をくれるのかなぁ?

母は今でも元気だろうか?

今宵は 久しぶりに たぬきうどんにしよう…

母の笑顔を思い出しながら…

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 伸 」さんの小説

もっと見る

日記の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ