私と春と木漏れ日と

雛乃 洸騎  2007-12-03投稿
閲覧数[328] 良い投票[0] 悪い投票[0]

嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ。

中学2年の私は引籠もりながら、万年筆でこんなことを綴っていた。愚痴と想いをただひたすらに。
私はどうやってここから抜け出せるかすらも考えなかった。ただ、大切な人を目の前で…。。。

だめ。思い出すと、寒気と吐き気がする。喉が苦しくなる。頭痛がする。
だから私は、思い出さないためにも、新しい日常を送ろうと、中学を転校、そして高校に進学した。
高校に進学したのはいいものの、ありきたりの日常に退屈だった。
何故、私だけがこんなに退屈で、辛いのか―\r

考えるのが嫌になり、私は本を読むようになった。そして、小説を書き始めた。私が、大切な人に犯した罪を償うために、自分のできることをしようと、ただ、がむしゃらに書いた。
例えるなら―\r

子どもの落書。

そんなことをノートに描きながら日々を過した。
でも、運命は、私を見逃してはいなかった。

高校生になり、半年が過ぎた頃、担任の先生が部活を強制してきたのだ。
そんな面倒なことに頭を悩ませながら、私は、日課になっている放課後の読書をしながら、ノートを共に、図書室にいた。



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 雛乃 洸騎 」さんの小説

もっと見る

ノンジャンルの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ