伝染鍵?

 2007-12-03投稿
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本来なら幸せの絶頂期。
そんなときに僕はあの箱のメッセージが気になっていたが、予想通りの結末になってしまった…


小山内と産婦人科に二人で出かけたときに、先生に「奥様には席を外して旦那さんと少しお話が」

僕は内心、「やっぱりな…」と思ってしまった。


結果は案の定だった。


子供は帝王切開で取り出せるが、小山内の命は危ない。

逆に、子供を諦めれば、小山内はまだ生きられる。


先生は、そんな究極の2択を、僕に迫ってきた。


僕は小山内に、あえて隠さなかった。彼女は他人じゃない。いずれ奥さんになるんだから。

僕の答えは決まっていたし。

だからはっきり言った。

彼女は泣いていた。

「私は爆弾を抱えているから…この子に全てを託したい…」

そう言った彼女の顔は、すでに母の顔になっていた…。

僕は心を鬼にして、彼女にこう告げた…

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