学生−あの頃−?

米 和郁  2007-12-04投稿
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(寒くなりかけの外に居続けるアホがどこにいる)
階段をあがった、犯罪の匂いを漂わせる薄暗い階段。くたびれた照明と先に向かうオカァ。
階段を上がり終えるとガラス張りのドアがありそこの社員と思われる人が数人、どうやらこっちに気付いたらしい
オカァがノック。すぐに一言「来週お世話になります〇〇ですが」
(…お世話になります??)俺は何が何だかわからなかった。でもわずかながらに嫌な予感。
ふとガラス張りドアの上を見ると「絶対実力つける、確かな手応え」的な横長な紙が張っていた、
中学+「絶対実力つける、確かな手応え」=塾
ここまでくればいくら頭の悪い俺でもこれくらいの足し算と結論(残念な結末)はわかる。
オカァに中に入らず外で待ってていいかといい、この空間から逃げ出した。
(あれは社員じゃない!俺の苦手な先生じゃないか!家の家族も家族だ!聞いてねぇ〜。)声に出したい胸の叫びが暗い階段にぶつぶつとこぼれていく
外に出た、海沿い街の明かりがでたらめな色彩を放って道路を照らしている、とりあえず寒い。そして潮風臭い↓
車の中に入ろうと思いドアを掴む。開かない!いつもなら開けたまま行くのに、でも塾に通うという現実から逃れたいからあの階段を上がりたくない↓
隣にスーパーがあった事を思い出した。スーパーに入る。商品の陳列と空間がいかにもというくらいだだっ広いスーパー。
べつに買わないのに手に商品を取ってみる。わからない文字の書いてあるお菓子。怪しい。
飲み物、お酒、どれも日本語で表記してるのが多いが一定の割合で英語ではない変な見掛けない文字がある。訳わからない文字が書かれた商品には手を出せない恐怖心が俺にはあった。挑もうともせず逃げ出した小心者。(別に買わないけど↓)
その直後、店に数人、客が入ってきた。その人達は決して日本人ではない。すぐその外国人に目が釘付けになった、買い物してるものは…

やっぱり訳わからない文字の書いてあるお酒を買っていた!
店員にあの外国人の事を聞いてみた、店員は面倒臭そうに「ロシア人」ただそれだけだった。そのあとオカァに見つかり家に帰った。塾に通うと決まったのは昨日の夜だと聞いた。ただ言いなりのまま生きてる中学の頃。その日の一番の印象に残ってるのは学校でも塾でもなんでもなく、「ロシア人」だった

続く



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