そこから僕が見えますか
ここから貴方は見えません
泣き叫ぶ暗闇の中にいた
まあるいロウソクの灯し火それが消えたようなのです有るのでなく無いのだから探しても見つかる筈など。
もう、何にもありません
だから、寒いのです
ここにいたのが確かなのか僕は確かに生きているのか貴方だけが知っている気がするのです
それでもここだけは、
この寒い夜だけは、
忘れてはならないと。
そこから僕が見えますか
ここから貴方は見えません
僕の目ん玉から流れて
くたくたの心に落ちる水のその温もりに感じます
貴方がここにいたこと、
貴方がそこにいること、
僕がここにいたこと、
僕がそこにいくこと。
もう、何にもありません
もう、一人で歩きます
だから、さようなら。