「またまた〜タツヤは、嘘が上手いねぇ〜」
震える体。
「オレ、マジだから。」
タツヤは真剣な太い声で言った。
嘘………………
タツヤは、本気だ……
「ありがとう。実はね、うちも、タツヤの事がすごく……好きなんだ…」
素直に…
タツヤに告白した。
スッキリする。
「マジ?両想いじゃん?マジオレ幸せなんですけど…」
タツヤ?それ、本当?
嬉しくて………
体がすごく震えるだ。
胸はドキドキして…
タツヤに伝わってしまいそうなくらい…………
「オレ、お前に逢いたい。
今からオレ!お前ん家の前行く!」
タツヤは、喜びながら言う。
「えっ?え〜〜〜」
「駄目?」
「来て………………」
素直な気持ち。
伝えたよ?
「駄目つっても、行くから!」
微笑みが浮かぶ。
恋って、凄いね。
味わった事ない気持ちを
味わったよ?
私は、タツヤに会いたくて、
愛しくて、
あの笑顔が見たくて。
5月の風を浴びてながら、
タツヤを待つ。
こっちに走って来る人が居る。
タツヤだ…………
タツヤは、笑顔だった。
「待ったか?」
「全然♪タツヤ…本当に好きなの?」
不安な私を宥めるように、
「好きだから、お前の所来たんだろ!」
表せない、気持ち。
ドキドキする体。
「あ…ぁり…がとう…」
照れて、タツヤを見れない。
「ヨシッ!どっか行くか?」
「えっ?こんな夜何処に?」
もぅ、7時を過ぎていて、
辺りは真っ暗。
「ぅ〜〜ん?コンビニ〜」
タツヤはそう言って、
前に、スタスタ歩いた。
私はキョトンとしていた。
「コラ!行くぞ!」
タツヤは私の手首を掴んで、
引っ張った。
ドキドキが伝わりそうで、
怖かった。
タツヤとの、初デートはコンビニだったね?
タツヤは、コンビニに入り
コーラを手に取った。
「お前、買わないの?」
私は首をふった。