少し、暑くなってきた、6月の空。
私は今日もアキトと帰る。 手を繋ぐだけの平凡な毎日。
「なぁ…。今日さ、俺んち、誰もいないんだ…。遊びにこいよ」
来た…。いつかこんな日がくると思ってた。でも、なんか急で、最近、バイト辞めたばっかだし、さっき、暇〜とか言っちゃったし…断る理由が見つからない。「え…?う〜ん…どぅ…」
「いいの?じゃ、いこうよ」え!?私…今、どうしようかな〜って言おうとしたんだけど…やばい!
アキトの戦略にはまった私。結局、アキトの家に行った。
正直、初エッチは、大好きな人としたいと思ってた。第一印象で全て決まる!みたいなこと、昔雑誌で読んだなぁ。
捧げるか、捨てたか…みたいなね。
二回目からはどんなエッチでも正直、どうでもいいけど、最初くらいは、自分の体を大事にしたかったんだ。でも、正直焦りもある。ゆぅにあんな嘘ついちゃったし…。
そんな事を考えてたら、アキトの言う事なんてほとんど耳に入ってなかった。
「なぁ…」
アキトは私に優しくキスした。
もう…ダメだよね。
もう…逃げれないよね…。