紅い女神〜セリアノスの騎士?〜

おねえ  2007-12-05投稿
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「なっ、どういう事ですか!」

リュウは抗議した。

「今まで王政国は周辺国の力に頼って、ほとんど何もして来なかった。だが、それで良いはずはない。周辺国の長(おさ)達を助けることも大事だ」

王は静かに諭すように言った。

「そうかもしれませんが」

「お前が心配しているのは紅い国に赴く事か?」

王は口元を緩ませて問い掛けた。

「あっ、当たり前です!臣下の中に詮索するものも出るでしょう」

リュウは感情で兵を動かしてはならない、と言った。

「公私混同しているわけではないよ。本当に紅い国の方で不穏な動きがあるのだ。行ってくれるか?」

王の真剣な眼差しにリュウは従わざるを得なかった。

「まあ、少しはあるけどね。兄として弟には幸せになってもらいたいじゃないか」

「兄上!」

リュウは諫めた。

「何のために部屋に呼んだと思っている。大丈夫だよ」

王は楽しそうに答えた。

「兄上にはかないませんね。わかりました。御命令通りに紅い国に出陣します」

「気を付けて行ってきなさい」

王はにこやかに弟であるリュウを送り出したのだった。

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