風紀)しっしかし、驚いた………
宿泊先に帰っても、二人はカリを見ていた
カリ)俺もビックリしたぜ
アル中が無くなり滑舌も良くなったカリが言った
風紀)しかし、あの月の葉書もいつまで持つか……
風紀は、不安になり呟きながら考え込む
カリ)さっきからお前が言っている“月の葉書”って何なんだ?
カリは風紀に聞く。風紀は、まだナラビにもちゃんと話して無かったので、二人に説明した。この前の偽の月の葉書についても話したが、まだ雷斗の事は伏せていた。二人は信じられない様だったが、一度体験してしまったので信じてしまった
カリ)だと、したらやばいな……
カリが真剣なまなざしで言った
風紀)なにがだ?
カリ)さっきから街の連中を見ていたんだが、怪我に対する恐怖が一切ないんだよ
ナラビ)どういう事?
カリ)いいか?俺らは怪我をしたら痛いと思うから怪我をしたくないが、この街の連中は怪我をしてもヘラヘラとしてスミアの所に行く。つまりだ……
風紀)そっそうか!!あの月の葉書が壊れたりしたら誰も処置が出来ないで………
カリ)街から人がいなくなる
ナラビ)たっ大変だ!!
風紀)もう一回スミアの所に行ってくる
そう言って風紀は部屋を出ていった
カリ)俺は、街の連中に話込んでいくか
カリが部屋を出ようとするとナラビもついていった
風紀らは、スミアの家近くの宿に泊まっていたので早くついた
風紀)スミア、話がある
風紀は、さっきカリが考えた事を話した
スミア)そうですか。もし、その様な事が起きたら大変ですね。ですが、そんな事は決して起きません。これは正真正銘本物です
スミアは、自信たっぷりにいった。その後何度説得してもスミアは聞く耳を持たなかった
風紀)では、最後に一つだけ。あんたは、何処でそいつを入手した?
スミア)祖父から譲り受けたのです。ですので雷斗という人物は関わっておりません
スミアはキッパリと言った。その後追出され、カリ達と合流した
カリ)俺らも街の連中を説得したが、聞き入れて貰えなかった
風紀)俺もだ。数日様子を見てみよう
そして風紀は、街の様子を見ていた
そんな時!!
BAKOOON
スミアの家が襲撃された