学校に着いた時には時刻は10:00をまわっていた。「アホんだら!新学期早々遅刻とはいい度胸やんけ、圭佑!」職員室に桂木の怒鳴り声が響く、桂木は俺の担任で、四十代後半の坊主頭で不精髭を生やしているいかつい先公だ「いや、小学生がな、土手で泣いとってん、せやからほっとけんかったんや。」さっきの少年の話を少し付け足して桂木に言った「そんな言い訳どうでもええわ、放課後便所掃除やっとけや。」やはり聞く耳を持たなかった、俺は職員室を出て教室に入った、教室では副担の望月先生が授業をしていた「あら、新学期早々遅刻した