教室の四角い窓
そこから見えるのは
荒廃した工場、車の渋滞、建ち並ぶビル
どれもみな冷たく表情一つかえやしなぃ
知識を頭に詰め込む為に
不用な物は捨てられる
偉くなるのに
心は必要ないと
大人は言う
一番大切にしていた心さえも
いつの間にか奪われていた
それに気付かず
せっせと勉強をしていた自分に腹がたった
すっぽり空いた心の虚しさに雫が落ちた
もうどうする事も出来ない
後悔しても、後悔しても、後悔しても…。
俺は鉄格子の中で
篭の中の小鳥の様に
仲間を求め
いつまでも泪渇れるまで
独り泣いていた