夜の時間は異常なほどに早く過ぎ、翌朝となった。 かじかむ手を固く握り、全身に力をこめ寒さに抵抗する。歩いてほどなく、「世界一の安さに挑戦」「他店のどこよりも安い」「他店より1円でも高かったらご相談下さい」と列挙さるた大段幕が掲げられた大型店が見える。 そこが私の仕事場だ。 店内はまだ準備中で家電もまだ動きだしていない。それが1時間後にはうってかわって騒撓となるのだ。 最初はその差異がたまらなく私をやる気にさせたが今は、これにも飽きていた。
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