この物語はスノーボードが好きなやつらの話である。
プロローグ
大学3年の冬ダイ は友達、カツとタケにスノーボードに誘われた。 ダイはスノーボードなどやった事が無いし、冬は寒いから外に出たくなく本当は行きたくなかったが、しつこく誘われたので嫌々行くことにした。 ダイが『俺、行く事にしたけど、道具はどうするの?』 それを待ってましたとばかりにカツとタケはダイを街に連れだした。 二人はスノーボードショップにダイを連れて行ったのだ。
ダイはそこでとりあえず続けるかわからないので、安い道具をそろえた。
その一週間後、スノーボードに出発。
まだ、ダイは乗り気ではなかったが、カツとタケはそんな事は気にしないでノリノリでスキー場に着いた。
ダイはスポーツ万能で自分はスイスイと滑れると思っていたが、そんなには上手くいかないのがスノーボードなのだ。 カツとタケは誘ったのに教えようともせずにスイスイと滑っている。
それを見てダイは悔しかった。それまでは何をしてもダイは二人に負けた事はなかったのだ。
そしてダイは悔しくなって1日中一人で周りをみながら練習した。夕方になって合流した時にはやっと転ばないで滑り降りる事が出来るようになっていた。それにちょっとスノーボードが面白く感じていた。
それを見て二人思った。
やっぱりコイツには教えるのじゃなく、悔しい気持ちを与えたほうが上達するのだと。 そして帰り道ダイは、二人に言った。
『俺、スノーボード好きかも。久しぶりにこんなに楽しい事したよ』。 ここからダイのスノーライフが始まった。