『アンタが告られてる頻度は良いとして、とりあえず今から椿は藍治のことを考えてやりなさい。アタシ今優希の家いるからさ。』
「え!ゴメン!!!優希サンにも謝っておいて。ゴメンネ長電話して。」
優希サンは鈴子サンの彼氏。
『全然大丈夫だから。優希スラムダンク読んでるしね。とにかくアタシたち5人はどっちに転んでもずっと友達だから。じゃあまた明日学校でね。』
「うん。ありがとう鈴子サン。また明日。」
アタシは鈴子サンの電話越しでの相槌を聴くと電話を切った。
藍治のこと…。
藍治は…1年の時からって言ったけど何でアタシを好きになったきっかけって何だろう。
アタシはたぶん藍治といろんなことを話すべきなんだと思う。訊きたいこともたくさんある。
決めた。
日曜日藍治を誘おう。藍治と二人っきりになってもっと“山川藍治”って人間と向き合わなきゃ。
付き合うか付き合わないはそれから。アタシは藍治を男として見てどうするか決めなきゃいけないんだ。
鈴子サンのおかげで考えはすぐにまとまった。
アタシは再びケータイを開いた。
藍治にメールをした。
“日曜暇??”
送信。
アタシはケータイを持ったままベットに倒れ込んだ。
しばらく待っても返事がないのでお風呂に入る事にした。