―次の日―\r
村の看板の前に村人が何人も集まっている。その看板にはこぅ書いてあった。
『今日の正午。昨夜捕まえた魔物を処刑とする』
と、書いてある。それを読んだ村人達は大喜びで人々の肩を叩く。
「おぉっ!あ、あれは・・・」
村人の1人が指を差す方向をいっせいに村人達が見る。そして、ほとんどの者が凍りつき動かなくなる。
村人2人に両腕をつかまれて魔物(でも今は普通の村人)が歩いてくる。
「良くやりましたねぇ・・・」
村の長老が前に出て、2人の村人に言う。
「えぇ。でも、通りすがりの奴がやってくれたんですよ」
「そぉか、それはよかった」
「ですが、村の中心部にはもぅ、人が住める状況ではありません・・・」
魔物の腕をつかんでいる村人の1人が悲しげに言う。
「そぉか・・・それは残念だ」
「長老様っ!」
看板の周りに集まっていた村人のうちの1人が言う。
「何だ?」
「その魔物で、金儲けをしたらどうでしょうか?」
「馬鹿者っ!そしたら、同じ事を繰り返すんだぞ」
群集の1人が言う。
「まぁ、その考えもよかろう・・・」
長老がそぅ言うと、群集の人々が騒ぎ始める。
「だが魔物1人で行動させるのも危険だな・・・」
村人達は、次々に自分の家へと戻って行く。すると・・・。
「おっ・・・?何これ。・・・魔物って・・・あの・・・?」
通りすがりの少女が看板を見ながら言う。
「長老・・・、あの女、使えるかもしれません」
「そうだな・・・」
小声で長老と村人の1人が話す。
「おい!そこの女。付いて来い」
「えっ・・・?」