ペダル

通りすがり  2007-12-07投稿
閲覧数[265] 良い投票[0] 悪い投票[0]

しびれる寒さが澄みわたる

公園までの下り坂に

いつかの思い出探しに出掛けた

そういゃ、あの日

お前は俺にしがみついて

スピード落とせって叫んでた

軽車、ケットラ、ダンプ…。

無茶苦茶な標的に狙いを定め

次々に幅寄せした俺を

いつも後ろで怒鳴ってた

今久しぶりに

ペダルに足おき

あの日の感覚を呼び起こし

力の限りただこいだ

どんなにスピード出したって

お前の声はもう聞けない

どんなにスピード落としても

お前は後ろにもういない

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 通りすがり 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ