しびれる寒さが澄みわたる
公園までの下り坂に
いつかの思い出探しに出掛けた
そういゃ、あの日
お前は俺にしがみついて
スピード落とせって叫んでた
軽車、ケットラ、ダンプ…。
無茶苦茶な標的に狙いを定め
次々に幅寄せした俺を
いつも後ろで怒鳴ってた
今久しぶりに
ペダルに足おき
あの日の感覚を呼び起こし
力の限りただこいだ
どんなにスピード出したって
お前の声はもう聞けない
どんなにスピード落としても
お前は後ろにもういない