それから月日は経って
あたし達は三年生になった。
あたしはC組
瀬上クンはA組
三年間,一度も同じクラスになることはなかった。
でも浅木クンとは三年間同じクラス。
新クラスでのLTも終わり
学年集会が始まった。
あたしらの学校は
三年間,学年の先生達がほとんど変わらない。
あたしは学年集会の間
ずっと友達と話してた。
たまに瀬上クンと目が合って
お互いにこッと笑う。
笑顔がよく似合う人だなあって思った。
その日の夜。
いつものように
瀬上クンからのメールを待っていた。
いつもだったらすぐ来るのに...
もしかしてあたし
瀬上クンに対して何か嫌なコト言っちゃった??
送ったメールを読み返す。
特にそんなコトはなかった。
いつも通りのメール。
何時間かしてメールがきた。
あたしは急いでパソコンに向かう。
「きたあ!!!!」
メールは瀬上クンから。
『紗奈に話があるんだけどいい?』
話ってなんだろお??
『いいよ(^_^)
何かあったの??』
あたしは速攻で返事を打つ。
何か悩み事でもあるのかなあ??
もしかして好きな人が出来たとか?!
またメールがきた。
瀬上クンから。
『俺ずっと前から紗奈の事が好き。
今日さぁ学年集会で言ってたじゃん?
「守りたいものを見つけなさい」って。
俺にとってそれが紗奈なんだ。
こんな事メールで言ってごめん。』
.........えッ(」゜□゜)」
瀬上クンがあたしを好き??
どういうこと??
あたしの思考回路はショート寸前だった。
とりあえず親友の結子に電話をした。
「もしもし。」
「もしもし,結子??
紗奈だけど,今電話いい??」
「うん。どうかしたの??」
「あッ...あのね,どうしようッ!!!!」
パニックのあまり叫んでしまった。
「紗奈,どうしたの??
瀬上となんかあったの??」
さすが結子。
あたしが叫んだだけで,瀬上クンのコトだとわかるなんて...
「告白??...された??」
自分から言うのはめちゃくちゃ恥ずかしかった。
「嘘ッ!!!!マジで??」
電話越しで結子も叫んでる。
「...うん。」
「よかったねぇ↑↑もう返事したの??」
「まだ....」
「何でなのッ!!!!
紗奈も瀬上のコト好きなんでしょ??
じゃあ早く返事しなきゃ!!!!」
結子は興奮しすぎて声が大きい。
「...はい。」
なぜか敬語になってた。