ブラッディ§レイン3

祐夜  2007-12-08投稿
閲覧数[504] 良い投票[0] 悪い投票[0]

2年後…
そこはドコか山奥の小屋の中であった…
17歳になったロミオと少しだけ身長の伸びた少女アリスが二人、焚火を取り囲む様に座っていた。
「ロミオ…寝ていたの…?」
アリスが静かに口を開く
「……あぁ……昔の夢を見ていた……」
燃え上がる焚火を見つめて。
「……そう……」
ロミオが眺めている焚火を一緒に見つめながら。
「…その夢には、まだママがいた…」
「!!……やめなさいよ!あの人はママなんかじゃない!!私達を勝手に人工的に造って更に私達に罪の無い人達を殺させてた悪者よ!?あんなのママじゃない!!」
ロミオの言葉に酷く憤りを感じたアリスは立ち上がり甲高い声で叫ぶ。
「……うん……そうだよね…だから僕らはあの組織から逃げてるんだったよね?…でも僕ら罪の無い人達を何人殺したんだろう?…背中にある十字架が酷く痛いよ……」
ロミオは今までしてきた自分の過ちを後悔する様に涙を浮かべる、その姿を見たアリスはロミオの傍に駆け寄り優しく背中を抱く。
「そうね…私達は殺した人達の死を背負って生きていかないといけない…だからこんな所で止まってられないのよ…早く組織から逃げ切らないといけないわ…ロミオ…今はもう夜も遅いゆっくり寝て朝早く出発するわよ?いい?」
「…分かってるよアリス…君の方が年下で、本当なら僕が君を守ってあげないといけないのに…ゴメンね…アリス」
「フフフッ…」
二人で寄り添っていると小屋の後ろの方から激しい爆発音が夜の山に響き渡る。
〓ドォォォン〓
二人が驚き身をすくませて。
「…!!もう見付かったか!?」
ロミオは急ぎ壁に立て掛けておいた自分の大鎌を手にとり構える。
「…多分他のナンバーズが来たんだと思う…感じるの私やロミオと同じだって…」
アリスはスカートの中に隠しておいた拳銃を両手に持ちロミオの後方へ回りこむ。
「くそう!!僕ら同じ造られた者同士で戦わないといけないなんて…なんでだよ!?」
燃え盛る林の中を両手に剣を持った長髪のマントを着た男がゆっくりと山小屋に向かい歩いて来る。
「……何故裏切るんだ…?僕達ナンバーズやママやパパのいる、クラシオンを!!君達は許されないよ?裏切り者は死を持って償うんだ…死ね…死ね…死ねぇ!!01、07!!」
続く…

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 祐夜 」さんの小説

もっと見る

アドベンチャーの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ