一人目の男、「浮気性の男」
名前は裕介。一つ上の先輩だった。
告白したのは私だったけど、何か告白するように仕向けたって感じだった。
例えばこんな台詞。
「俺、今の彼女と別れて、麻衣子と付き合いたいな〜…」
「麻衣子とだったら、うまくやれそう…」などなど。
まだ子どもだった私は、こんな言葉にもうメロメロだったの。
そして裕介に彼女と別れたってことを伝えられてから4日後告白した。
めでたく私たちは付き合うことになった。
メールのやりとりも毎日だったし、たまにする電話も楽しかった。
…が、その2ヵ月後のこと。妙な噂が流れた。
なんと裕介が、私と同じ部活(バスケ部)の先輩と2人で会っているところを見たというものだった。
何ぃ〜?と思った私は、早速裕介に問い詰めてみた。
すると、裕介はこう言ってきた。
「俺のこと信じてないなら別れよう!」
「何でそんなの信じてんだよ!」
逆切れ。
まだ青かった私は、結局丸め込まれちゃったわけで。
続