『アラアラ…
チコちゃん良かったね〜
お母さん。チコちゃんの事大好きだって。
これからも、頑張ってね。』
『うん。おばちゃんバイバイ』
母とおばちゃんも軽く会釈を交わし母はまた自転車をこぎはじめた。
私は母に聞いた。
『お母さんはチコの事好きなの?』
『どうしたの?突然。
大好きに決まってるじゃないの…変な子ね。』
ふと気がつくとソコはキンモクセイの道…
母は自転車をとめて、私を下ろした。
『お母さんね。幸せって思える瞬間を大切にしてほしいの。
でも、人には大きな幸せと小さな幸せがあって…特に小さな幸せには気がつかない人がたくさんいると思う。』
『小さな幸せって何?』