Girlfriend

千鳥川松三  2007-12-08投稿
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『泣かないで、今日からトモと一緒にいよう。』
僕は幼い時に母を亡くした。父は医者で、家に帰ってくるのはいつも夜更けだった。塀を挟んで裏の家に住んでいる幼なじみのトモは僕の母親代わりみたいなものだった。そんなこんなで、ずっと一緒の学校に通っていたが、高校で僕は父の意向で私立の進学校へ、トモは公立高校へ、中学生くらいの頃からトモは毎日、夕飯を作りに来てくれていた。
いつものように、トモはうちの、台所で夕飯を作りながら言った。『あたし、彼氏出来たんだ。だから、これからは毎日は夕飯作りに来れないけど、裕也も、もぅ一人で夕飯くらい作れるよね?』
「えっ!?あぁあっ。大丈夫だよ。ていうか、お前みたいな貧乳チビに彼氏できんだな。ハハッ…」
『はぁ〜っ!?あたし結構モテンだかんね!今までは裕也と学校同じで、いつも、あんたの世話してたから勘違いされてたみたいだよ〜(笑)』
「おいおい、勘違いされる俺の身にもなれよ(笑)」
そんな会話をしながら、夕飯の支度をしていた。
夕飯を食べ終わって、お茶を飲んでいるとトモは言った
『あたしは、裕也と勘違いされてるって聞いて嫌な気持ちしなかったよ…』
ちょっと、ムせた…
「おい、彼氏聞いたら悲しむぞ(苦笑)冗談はよしんしゃい。」
『冗談じゃない。本気…』そういうと、トモは小さな体を前に突き出してきた。唇に柔らかい感触と、甘い味がした。止まっていた僕らの微妙な恋は動き出した…

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