ある日の土曜日、高校三年の俺は祝日の日なのに受験生ということで学校に来ていた。
キンコンカンコーン… 『三年四組岡野くん。至急職員室まで来て下さい。』 キンコンカンコーン…
『何だよ翔、お前テストで赤点でもとったか?』
クラスの男子の一人が言った。
『うっせ!ビビるだろうが!』
何だろうと思いながら職員室に入った。
『失礼します。』
『おぅ岡野!』
担任の松村先生が慌ててかけよってきた。
『いいか。落ち着いてよく聞け!』
『ハァ?。』
いやあんたがおちつけよ。『さっき病院から電話があって両親の車が交通事故にあったそうだ!』
………なに?………
今日両親は婆ちゃんと爺さん、弟を乗せて遊びに行っていた。
すぐに病院にかけつけたが、俺が着く5分前に全員息をひきとったらしい。
…この日、俺の家族は一人もいなくなった。
〜続く〜