いつもと変わらない朝。 いつもと変わらない母の足音。
「サキ?まだ寝てるの?」
「あ…。お母さん…。今日、休むから…」
「え??どうしたの?具合でも悪いの?」
説明なんてできないし、正直、めんどくさい。
もぅ、そっとしといて…。
「サキ?大丈夫?熱は?」
ねぇ、お母さん、やめて。そろ以上喋らないで。
私、泣きそうだから…。
「行きたくないの!明日は行くから!ほっといて!」
簡単にいえば逆切れ。お母さん…ごめんね…。
母も、なんとなく気を使ったのか、もうそれ以上何も言わなかった。
私…いっちょ前に、優しいコなのかな?
自分で思ってたより、もろいコなのかな…?
ぼんやり、天井を見つめていたら、気がつけばもぅ、4時を過ぎていた。
また、いつもの母の足音。
「サキ!お友達、来てるわよ?ゆぅちゃん…?だったっけ?」
うゎ…。正直…めんどくさい…。
「とりあえず…部屋に…上がらせて」