それから2年がたとうとしていた。
私は、相変わらず二人の間を行き来した。
もちろん家庭はかわらず、『妻の役』を演じていた。
『ねえ、なみ。』
たつやからのメールだった。
『なに?』
『電話していいかな?』
…どうしたんだろ?いまは、主人いないし、子供寝てるし…
『いいよ』
私がそう返信してまもなく電話が鳴る。
ガヤガヤとお店の音が聞こえた。
「もしもし?」
私から聞いた。
「ごめんね、こんな時間に」
少しろれつのまわらない口調。
「酔ってるの?」
「うん♪おやじと飲んでる」
は?
「お父さん側にいるの?」
「うん♪」
(´Д`)何考えてんだ〜!
「親父がね、彼女紹介しろって(笑)」
…酔ってるな…完全に…ばれたらどうすんだ(ToT)
「紹介しろって…」
困った口調で返事した。
「電話かわる?」
…いや、いい(((^_^;)
「嫌みたい(笑)」
電話のむこうでお父さんに話すたつやの声。
…はぁ(´Д`)