ロイは龍雅の『瀬崎隆也とは面識がある』という発言に食いついた。
ロイ「聞かせて貰おうか、何故貴様がこの男と面識があるのか？を」
龍雅「おそらくこいつは俺を激しく恨んでる。こいつとは以前喧嘩になったからな…革命教団に入ったのもそんな理由からだろう…」
ロイは頭を抱え俯いた。
ロイ「貴様…いくら腑抜けたとは言えそこまで単純明絡的な事をよく言えた物だな」
二人の会話を後ろで聞いていたシェイルは笑いを堪えていた。
シェイル（龍雅が腑抜けかぁ…）
龍雅は表情を変えなかった。
龍雅「俺は真面目だ。奴が再び現れた時、はっきりとそう明言した」
ロイ「じゃあ、そいつは救いようがないってことだろう…。それよりも…」
ロイは再びコンソールを操作し、大型モニターにある砂漠地帯の地図を表示した。
ロイ「すでに公安機密委員会の調査で奴らの拠点は割れた。救いようがないのはこいつらも同じだ」
龍雅「やけに早い調査だな？たまには役に立つんだな。この国の諜報機関も」
ロイは首を横に振った。
ロイ「これは恐らく罠だろう…、こんなあからさまな場所は通常では考えられない」
シェイルが二人の間に割って入って来た。
シェイル「要はここを破壊するんでしょ？楽勝な…」
ロイは強い口調でシェイルの話に割り込んだ。
ロイ「事件関係者の逮捕拘束が第一の目的だ。殺害は最終手段だ」
龍雅「分かった。すぐに出発しよう」
龍雅はロイに対し敬礼をして返した。
光が一切入らない廃工場で結奈はガイラーの詰問に耐え続けていた。
ガイラー「言え！！何故お前ごときが我々の存在を嗅ぎ回る！！」
結奈はため息をつきながら決まった文言を繰り返す。
結奈「だぁかぁらあ！！あんた達が何者なのかも知らないしてゆうかなんでさらわれるのかも意味わからないっての！！」
ガイラーはため息をついた。
ガイラー「では…なぜ峰崎龍雅に接触した？それは我々に関する何らかの情報を持っているからではないのか？」
結奈「何にも知らないわよ！！被害妄想強すぎじゃないの？！」
「そいつは俺のクラスメートだよ！」
暗闇の奥から再びあのギャル男が現れた。
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