「それでいけるかも知れません」
「再生より速く、か?」「そうです」
ミラの視線の先には、斬り落とされたビッグファングの腕があった。
フィルもそれに気付きうなずく。
「それで行こう」
「はい」
ミラとフィルは踵を返し、ビッグファングへと向き直る。
「行くぞ!」
「はい!」
2人は同時にビッグファングへと駆け出す。
ビッグファングは片腕を振るう。
が、2人には当たらない。ミラはビッグファングの足元を斬り付け、フィルは跳躍し腕を斬る。
そして、ビッグファングの体を2人同時に蹴り飛ばした。