たった一つの恋<2>

かぁ  2007-12-11投稿
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しまった…
あの手紙見られたらまずいな。

階段を駆け上り俺の部屋にいるまりあの元へ向かう。

ガチャ

手紙をみた気配はない。
ホッと一安心した俺はまりあにお茶を差し出した。

「はい、お茶」

「ありがとう。
ねぇ香月…この手紙ってあの神田さんだよね?」

バレてたか…

「あぁ…そうだな。」

「勝手に見ちゃってごめん。」

「いいよ。第一こんな次世代に手紙って気になるよな。」

「ねぇ…会ってあげてよ」

「…は?なんで?」

「それは言えない」

まりあの目が段々潤んでみえた。

「私は香月のこと信じてるから。だから神田さんに会ってあげて…お願い。」

「まりあ…わかったから無理すんな」

「…うん。約束だよ」

この日はこの話だけしてまりあは帰った。

でも何であんな事言ったんだろうな。

俺はもぅ一度あの手紙を読み直し、手紙に書いてたケータイ番号を押していた。



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