真!!男道!!#2

ナタデココ  2007-12-12投稿
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「ウォ…ヴォア♪ヴォ…オォォオオォオヴェォァ♪」

ダンシングサンタは倒れながらも踊り続けていた。
まるでブレイクダンスだ。

泣き叫ぶ子ども達。鎮魂歌を奏で続けるサンタ。

「時間の無駄だったようだな。」

少年はパニックになった現場を後にして二階に向かった。



『二階。おもちゃ売場でございます。』

「うむ。エレベーターの貸切とはなかなか気持ちいいな。」

乗りたくてもお前がいたから乗らなかったんだと思うぞ。

「さぁ。どこに…ん!!!?」

少年は走った。

「ウォウ♪ウォウ♪イェーァ♪」

「きっ、貴様!?どういうことだ。」

クリスマスシーズンだからいたるところに置いてあるダンシングサンタ。

「ウォウ♪ウォウ♪イェーァ♪」

「ウォウ♪ウォウ♪イェーァ♪」

「ウォウ♪ウォウ♪イェーァ♪」

「ウォウ♪ウォウ♪イェーァ♪」

「ウォウ♪ウォウ♪イェーァ♪」

五体のダンシングサンタが不気味なメロディーを奏でながら踊り狂っていた。
おもちゃ売場だからしょうがない。

「どっ!!どういうことだ!?分身の術か!?」

これでも少年は真面目なのだ。

「くっ!!まさか既に俺はこいつの術の中か!?」

少年は初めて恐怖した。そして体が震えた。

「たっ、助けてくれぇ!!」

ダンシングサンタの前で頭を抱え込んで震える少年。

『ママぁ?なにあれ?』

『見ちゃだめよ!!』

周りは恐ろしいほど冷たい目線を少年に当てた。



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