腕そのものを再生することは出来ないようだったので、傷が塞がる前に両手足と本体を離せば、再生は不可能になると2人は判断した。体は分厚く、致命傷を与える前に再生されただろう。ミラとフィルの剣撃の早さならば、両手足を斬り落とすことは出来る。「動きを止めたのはいいが、この後どうするんだ?これだけじゃ粒子化しないだろ?」
「召魔はモンスターとは異なり、一定時間経てば生命活動に関係なく自然消滅します。それは例えどれほどの粒子密度であろうとも」
それは、命は重いという神よりの示唆なのかも知れない、とミラはふと思った。