何てあたしはバカだったんだろう…
どれだけ泣いてもどれだけ彼の名前を呼んでも彼も彼と過ごした時間も戻っては来ない…
もう少し話しを聞いてあげれば良かった
もう少し彼の変化に気付いてあげられたら…
もう少し…もう少し…
彼の友達の計らいで会社の関係者という形で、お葬式には参列する事が出来た…。
棺桶の中の彼はまるで別人のようだった……
出会った頃よりとてもやつれた頬、痩せ細った腕…
何度もあたしの名前を呼んでくれた唇もガサガサ…
ねぇ?もう1回あたしの名前を呼んで?
また頭をなでて?
また抱きしめて?
置いていかないでよ…。1人にしないでよ…。