僕がこれからの事、これまでの事、話した人は家族ではなく尊敬する先輩、一人しかいない。この人に会わなければ今の自分はいないし今の仕事や人を尊敬する心、相手を思いやる心、全て学べなかったと思う。僕は余り書くのは苦手だけど今、ここに僕の全てを書く事、沢山の夢と思い出を綴っていきたいと思います。
僕は27歳の美容師。三人の小さい店だが店長を任されている。カッコ良くも無いがカリスマでもない。今は、美容師と言っても前ほどは人気はなくなってしまったが、回りに店はすごく増えている。
朝も早く夜は午前様になる時もあるハードワークだ。よく言われるが、モテたいからなった訳でもなく、昔から母の店で育ってきた環境がそうさせたんだと思う。僕は一人っ子だったからいつも母親の背中を見ていたし、今も1番の目標にしている。恋愛は話せないがそれ以外では僕にとって、よき理解者だ。自慢ではないが、他の人でなかなか美容師の学校にロンドンまで行かしてはくれる親はいないと思う。
四年前、僕は地元に帰ってきて新しい店で働くようになった。今の店の前だが、余りオーナーがやる気が無い人で、お店はいつも汚くパチスロが大好きで先に帰ってしまう事も度々あった。
その頃、仕事もうまくいかずアパートに帰ってきても家事をしない彼女が待っていた。五年も付き合っているけど、ご飯作ってもらったのは数える程度。掃除もあまりやらない。実際そんな生活で結婚なんて当然考えられなかったし気持ちも無くなった。
そんな時、オーナーの誘いでお客さんのスナックに飲みに行く事があった。
偶然にも僕はその場所で一人の女の子と偶然の出会いをして、生涯忘れられない思い出や想いをしていく事になる。