「そうなのか」 「はい。知りませんでした?」 聞くものが聞けば嫌味にも聞こえることをミラは尋ねた。 「種類を憶えるだけで精一杯なんだよ」 フィルは嫌味とはとらえずに答えた。 フィルはミラの純真さを知っているし、ミラもまたフィルの素直さを知っている。この2人の間に疑心や猜疑の心はみじんもない。 その真っ直ぐな2人だからこそ、人によっては毛嫌いする者もいる。 恐らく2人は、この世界で最も清らかなパートナーであろう。
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