「火」
それは人間に光を与えし物質。
火は時に神と化す、そして悪魔とも化すものなり。
火はこの世で唯一神と悪魔が支え合い形成しているものだ。
時は2007年12月、とある街にごくごく平凡な日々を過ごす少年がいた
名は日浦 カイ、年は17歳だ、まだ何も知らずに青春を謳歌する高校生。
「学校マジ面倒クセェ、なんで学校っていかないといけないんだろ、寝てても先公共何にも言わないし意味ないじゃんね?」
「いい加減、そのセリフやめたら?毎日懲りずにそんなこと言ってるアンタがマジウザいよ」
そう厳しく言い放ったのはカイの彼女
天城 可憐だ
「あのさ、そうやって言うけど、毎日同じことの繰り返しでつまんないと思わないワケ?刺激ほしくない?」
「何?そのうさん臭いメル友募集ページの宣伝みたいな言葉は」
「例え長い長い、まぁともかく!俺は刺激が欲しいの!超能力とか最高じゃない?」
「ねぇねぇ、頭どうかしてんじゃないの?脳神経外科でもいく?」
「はいはい!君はリアル過ぎて怖いの!っつーかバイト遅れるからそろそろいくわ!じゃね!」
「はーい、頑張ってね!私のプレゼントの為に」
「・・・」
「なんか言えよ」
彼らが交わす最後の冗談は太陽と共に静かに終わった