突然の告白…寝るまでの間いろんなことを考えた。
『雄二たちは不良だし罰ゲームかなんかだろう…』
私の中で勝手に解決した答えだった。もちろん返事もせず一週間が経った。
「カナ、電話よ」
母が下から呼ぶ。
「なん?誰よ?」
「なんかね、この前の男の子みたいよ」
『げっ?また?』
内心めんどくさいことにまきこまれたくないせいか瞬間的にそう思った。階段をおり受話器を取る…
「またどうしたん?」
そう言い放った。
「これっちふられたんかな?俺本気やけん。もう一度ちゃんと考えてほしい。明日どっちにしても返事してな」
雄二は本気でカナに告白した。カナは
「わかった」と一言言い電話を切った。
ぶっちゃけ雄二はタイプだった。背は高いしスポーツもできる、皆を笑わせるムードメーカーだった。でもカナは悩んだ。
『付き合いたい。でも私とはタイプが違うし…』
今まで付き合った男の子はただただ両思いと言う言わば小学生いや幼稚園生のような恋だった。告白されたのも初めてだった。しかもその相手が不良グループの一人。カナには雄二の告白がどうしても信用できずにいた。