夜１通のメールが届いた。
知らないアドレス。
メールをひらくと文章がぎっしりかかれていた。
『はじめまして！マイからきいてるとおもうんだけど、アキヒロです！メル友になってくれてありがとう！これからよろしく！俺のことはアキって呼んで！』
すぐメールを返すために打ちはじめる。
『はじめまして！エリです。エリって呼び捨てでいいよ！よろしくね！』
短いかなぁ？と思いつつ送信。
すぐアキヒロからメールが返ってきた。
『なんか緊張するな。エリよろしくな！』
それから、何度もメールが続いた。
話題が尽きることもなく、毎日アキから「おはよう」のメールがきては返し、授業中もメールをして、夜の「おやすみ」まで一日中メールをし続けた。
そして１週間が過ぎた。
「エリとアキヒロ、だいぶ仲良くなったよね？」
マイが嬉しそうに話し掛けてきた。
「うん！アキって面白い人だよね！」
私も笑顔で返す。
「あのね、明日の土曜日、マイとタツヤとエリとアキヒロで、ダブルデートしない？」
「いいよ〜！行こうよ！」
私自身もデートなんて久しぶりだし、マイもいるし、アキと遊んでみたいと思ってたので、マイの提案に賛成した。
「どこ行こうか？」
「映画行かない？アタシ見たい映画あるんだぁ！」
マイが楽しそうに見たい映画の内容を話し始めた。
でも、正直私は聞いていなかった。
アキに会える。
アキに興味津々になっている私には映画なんてどうでもよかった。
夜、アキからのメールで
『明日会えるんだな！なんか緊張してきた！寝れんかも！』
と入ってきた。
『私も緊張してる。ちゃんと寝てね？おやすみなさい。』
明日が楽しみだ。
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