紅鶴黒鶴-2

千鳥川 松三  2007-12-13投稿
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黒鶴は紅鶴を守っているという奢りから、紅鶴の前を舞い紅鶴のリズムに合わせることを忘れてしまった…。

片山さんに恋した僕だったが、今まで恋に落ちるってことがどんな気持ちなのか知らなかった。でも自分の中に何かモヤモヤした何かがあり、それが何なのか分からなくて無性にイラついた。誰もいない、僕専用の秘密の空き地で大きな声を出してみたけど、そのモヤモヤは消えなかった。あんまり、イラつくもんだから、そのモヤモヤに名前をつけた。『モヤ吉』我ながら安易だと思ったけど気に入った。何でかというと、モヤ吉の存在は僕をイラつかせるけど、モヤ吉は何だか幸せな気分も味わせてくれるから。僕はモヤ吉が気に入ったのだ。
予備校の夏期講習の終わりに新聞社主催の模試があり朝から予備校に缶詰めにされて、模試が終わった頃にはストレスが限界に来てた。予備校の入り口で友達を待っていると、後ろから背中を叩かれたた。ヒデだ予備校で僕が一番嫌いな奴。何故かって、片山さんの隣の席に座ってるから…ヒデはいつもの軽いノリで僕に別れを告げさせっていった。
友達が出てきて、ビリヤードに行く算段をして、予備校の駐輪場の前を通ったとき、目の前を二人乗りの自転車が通った。僕の時が一瞬にして凍りついた。モヤ吉は泣いていた…通った自転車はヒデのものだった、後ろには片山さんが乗っていた…

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