俺は絶望のような感情に毎日襲われた
不安 お前を失った俺は何の意味が有るのか、元々は生涯一人で居続けると決めていたハズの俺、 そんな俺が突然一人になるという不安にかられた
もうアイツに大事には思ってもらえない
本気でお互い笑い合える事もない
俺がお前を支えてやる事も出来ない
全てが遠い過去の事になってしまう、こんな感じにしかもう何もかも考えられなかった
でも俺という存在から離れたドコかへ、お前を送り出さなきゃならなかった
男は相手の名前を、一人つぶやいた
別れた後も俺は悩み続けたが、今になってやっと結論が出た
ソレは、俺にお前を幸せにする事は出来なかった、だがどんな形ても良い、お前ダケでもその幸せにたどり着いて欲しいんだ
ソレに関して俺は何をする事も出来ないが、必ずお前の幸せを心の中で願っている
コレに嘘は無い、俺はお前の事をまだ愛している、だからそう願うんだ
自分勝手な言い分かもしれないが、お前は俺を幸せという時間をくれた、次はお前がソレを貰う番だ
ソレが俺の出した結論だ
まだ俺に行くあてなんか何も決まってない、けど必ずお前の幸せを願いながら新しい自分に変わるから
でもお前が辛くなった時は、必ずどんな形であろうと俺が助けに行くから
そう、決めたんだ
男は酒を飲み干すと、財布の中に有った、もう意味を成さないペアリングを置いてその場を後にした