僕は、女性を見る目がないんだろうか。彼女を真剣にあいしてるのに。
「ひろみ、俺だけじゃ、ダメなん?」
「…」
彼女には、重いんだろう。
僕は、彼女と彼女の子供たちと、暮らす夢をみた。
それを思うだけでも、幸せな気持ちになれた。でも、彼女は違ったんだ。
「エッチがいっぱいしたかった。いろんな男性にちやほやされて気持ちいい」
返す言葉もない。
「ひろみ、今は、まだ31で若い。エッチしたいばかりの男たちは、しっぽふって寄ってくるだろう。でも、そのうち、だれも振り向いてくれなくなるよ。」
「今が楽しければいい」
僕は、愕然とした。
僕が割り切って、体たけの関係なら、続いたんだろう。
「ひろみ、エッチは、本当に愛してる人としたら、もっと気持ちいいよ。それに気づいてください。相手を、もっと、愛してあげてください。子供たちにも、もっと愛情を」
彼女は黙って、去っていきました。
もう、僕にはなにも残っていない。
なにも…