初恋?-1

エリ  2007-12-14投稿
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待ち合わせ時間は13時。
駅の中にある時計台前に着いたのが12時45分。
昨日の夜はなかなか眠れなくて、朝も早く目が覚めてしまった。
マイに『着いたよ!』とメールを送る。
すぐにマイからメールが届いた。
『今タツヤとアキヒロと3人で向かってるよ!もぅちょっと待っててね!』
さらに緊張してしまう。
メールをしていたとはいえ、初めて会うわけだし、そんなことを考えていたら、遠くからマイの声が聞こえた。
「エリ〜!遅くなってごめん。」
エリはタツヤと手を握って歩いてきた。
その2人の後ろには背の高い男の子がいる。
アキヒロだ!
アキヒロは髪が短くて、背が高くて、服はだぼついたパンツにロングのTシャツをきていた。
かっこいい。
たぶん誰が見てもそう思うだろう。
「エリ!彼がアキヒロだよ〜!びっくりさせちゃったかなぁ?」
茫然としている私をマイがにやけてのぞきこんだ。
「あ、は、はじめまして?でいいのかなぁ?」
マイに気付いてアキヒロとタツヤに挨拶をした。
「噂のエリちゃんだ!マイから聞いてるよ!よろしくなっ!」
タツヤはマイと本当に仲がよさそうで、笑った顔はさわやか少年みたいな感じだった。
アキヒロは黙ったままで、メールとは印象が違う感じがした。
「ぢゃあ、映画行こうよぉ!早く見たいんだぁ〜」
マイはタツヤと先を歩いて行った。
しかたなく私とアキヒロは二人で並んで歩いて、マイ達の後ろを追い掛けた。
「なんか、アキはメールとかなり印象違うね?」
なんとか気まずい空気をなくしたいと思ってはなしかけてみた。
「緊張してるから。なんか映画見るの無理矢理みたいでごめんな。」
アキヒロの声を初めて聞いた。
「全然大丈夫だし!昨日寝れないって言ってたけど、ちゃんと寝た?」
「いや、全然。ちょっとかな?」
そう言って初めて笑顔になった。
映画館までは歩いて10分くらいだったけど、その間ずっとアキヒロと話していた。
マイとタツヤは気を使ってくれたのか、何度も振り返っては話題を振ってくれた。
映画館に着いてチケットを買い、席に着くころにはかなり打ち解け始めていた。

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