俺達は、理由も無しで藻先生の車に乗せられ『ハイト』のもとへ向かった。
「藻先生・・・いったいどうしたんだ?」
「ハイトに何かあったんですか?」
「あぁ、実はね・・・―――」
「ハイトが、危ない気がしてね・・・」
「えっ?どぉゆうことですか?」
怜が言う。
「けど、本当かどうかは分からない・・・」
「あっ・・・、あれじゃねぇのか?」
啓吾が指差す方を見ると巨大な城が建っていた。
「さぁ、急ごう」
藻は、車を止め城の中に入った。前を見ると、一番奥に大きな扉がある。
藻は、その扉を開ける。すると、扉はキィキィと音を立てながら開いた。
「なっ・・・なんだ・・・これは」
「!!」
その扉の向こう側には普段はハイトの連中がいつも会議をしている。だが、そのハイトの人々が・・・。
全員死んでいた・・・―――。
「どぉいうことだよ・・・」
「ひどい・・・」
「ディーカか・・・」
藻が言う。
「えっ?何でディーカが」
「おそらく、夢玉が関係してるんだろう・・・」
「夢玉を使うのは、違反だから・・・」
怜が言う。
「だから、ハイトを殺したのか」
「あぁ」
すると、後ろから足音が聞こえた。
「こ、これは・・・これはどういうことですか?」
啓吾たちが振り向くと、そこには翔と舞ともう1人男性の姿があった。