紅鶴黒鶴-10

千鳥川 松三  2007-12-15投稿
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紅鶴の気持ちに気が付けない黒鶴…それでも紅鶴のことを愛して止まない黒鶴…

中3の11月で一貫の高校に進学を決めた僕はバンドも組んで、空手も始めた。何か他のことに打ち込んでないと、片山さんのことを思い出して嫌だった…。
片山さんへの思いと、マリエの事件で正直、女はもぅ懲り懲りだと思っていた。自分が招いたことなのに、我ながら勝手な奴だと思う。それでも、片山さんへの思いは捨てきれなかった。やっぱり好きでしょうがなかった。たまに送るメールは『オックンとどう?』ばかりだったと思う。
告白から一年が過ぎたくらいだったと思う…。いつものように、片山さんにメールをした。すると、すぐに『別れたよ』ってメールが返ってきた。そのメールを見た瞬間、電話をかけていた。
出てくれた…
「もしもし…今、授業中だからまた後で…」
すぐに切られてしまった…
メールを見た時から僕は何かしら希望を見い出していた。

希望は何時だって残酷だ…。

『パンドラの箱』って神話があるけど。パンドラが開けてしまった箱には世界中の災厄が詰まっていた…最後に箱の中に残っていたのは小さな希望だったって神話だ。けど、どうして災厄が詰まった箱に希望が入っていたんだって?昔から疑問だった…それは小さな希望を持つことが人の心を折るのには一番の災厄だからだと思う…



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