「なぁ…お前…この戦争が…ほんとに終わるとおもってるのか…?」
生暖かくて焦げ臭い風が俺の耳をなでながら言う『ほかにどうしろっていうんだ…』
この場所で唯一無事な建物、俺命名“薄汚れた教会”の周りでは罪を犯した人間もそうでない人間も同じように地面に倒れて動かない。
チッ…ヘタクソめ…内臓なんか(いろいろ)が口からほうり出されてやがる……またこの嫌な場所に来てしまった…
10年もたって…。30の頃に大佐をやめた…もう若くない。至極つまらない仕事だった。銃をもって標的に弾を打ち込むだけ…。またその職場にもどってきた
「失礼します!!」
俺がボーッと荒れた街を歩いていると、若くて真面目そうな軍人が俺に近付いてくる