天と地の境目
私は来た
来を連れてくる
そのために来た
「ふぁ〜…」
高い。
高い!
これが境目に来た最初の感想。
「ここが…“天と地の境目”…」
…首が痛い――
そう、ここの建物の最上階は高い。
「…エレベーターぐらいはあるだろうな」
〜最上階〜
「―――――ん」
「御主人様、今」
分かってる。と促す仕草。
「――不法侵入者、かな?」
「警備体制強化!」
はっ!と、命をうけた警備隊はすぐさま自分のポジションに移動した。
そんな事をつゆ知らず瑠は…
「つ…かれたぁ」
息切れした瑠は休憩をしていた。ちなみに瑠がいる所は30階である。
「なぁんでっ!エレベーターがなぁいのぉ」嗚呼空が飛べたら…
『キュウ!』
「キョウ!どしたの?」
すると、キョウは姿を変えて、翼をつけた馬になった。
「キュウ!」
「背中に乗せてくれるの?」
「キュウ!!」
「…ありがとう……」んしょ☆
キョウの背中に乗った瑠は少しおっかなびっくりでいた。
すると!
ビョーン!!
「うわぁあぁ!!」
そ、そうか!このまま「いっけえええっ!」最上階まで!!
「ら―――い――っ!!」
「!誰か呼んだ…」
「…気のせいです。来様」
〜最上階〜
「―――着いた」
……静かだ。
まるで、私が…
「罠にかかった、と言うような顔だな」
「!!」
この声
その時だ。上から鎖が降ってきた。
「うわっ!」
鎖が絡まって…動けない!!
「…誰?」
………!ま、さ、か。「あんた…まさか」
「久しぶり、だな瑠」 来っ!!