なんで…
なんでなんだろ…
キーンコーン…
3月21日、中学卒業式。私たちが、中学校に最後に通う日。
「俺…綾が好きだ。だから…付き合ってほしい。」
…え……?
桜が舞散る中、二人の男女は鼓動を高鳴らせていた。もちろん…私も…。
「…ごめん…。」
だけど、それだけ言って、走り去った私。[最愛の人]に最低な返事をしてしまったのだ。
好きだった…
早瀬 皆希のことが私は大好きだった。
だけどそれ以上に怖い。自分が…わかれる瞬間が…迷惑をかけてしまうことが…
だから…ふった…
もう二度と彼とは会わないと思っていた。忘れようと決意した…なのに……
【同窓会しよっかぁ♪♪】
あれから4年、大学一年の私の元に、一本の電話。
中学の時に大親友だった、亜美からで、同窓会へのお誘いだった。 私は、もちろんOKした。
(きっと、もう彼も忘れてるよね…だから…大丈夫…)
そんな思いを胸に、同窓会はあっという間にやって来た。
「「綾〜〜っ!!」」
会場に着いた瞬間、級友が一斉に集まってきた。
「みんなぁ♪久しぶりぃ☆」
そんな笑顔の先に見えたのは…
あっ…
皆希…
大好きな彼がそこに確かにいた。
運命が…二人を引き寄せていく…
つづく☆