なぁ百合
俺は自分の足で歩けていたかい
あの頃はお前が支えになっていて
甘えていたのかもしれない
そんな事にちっとも気づかず
一人で
自分の力で歩いている気になっていた
今独りになって
その無力さを感じているんだ
俺はこんなにも弱いんだって
なぁ百合
お前は今幸せに暮らしているかい
あの頃は強がって意地張って
大切な物を見失っていた
もしやり直せるならあの日に戻って
この魂の全てで
お前を力いっぱい抱きしめたい
今独りになって
この毎日の隙間に淋しさを感じているんだ
なんて俺は馬鹿なんだって
なぁ百合
最後にひとつ
聞かしておくれ
生まれ変わってももう一度
飾らないその笑顔で
俺が初恋の人だって
言ってくれるかい