1番よく出来るロボット
製造番号「Qー086」君は
頭も良くて 容姿もなかなか
性格も穏やか 運動もできる
優秀なロボットでした。
しかし
その優秀な086には、嘘がたくさん
電池に詰め込まれていました。
嘘が皆に知れ渡ると恐れた086は
知人全てを殺しました
「罪」という隠れた嘘も電池に
吸い取られました。
086に彼女ができました。
彼女は死にました。
彼女は殺されました。
086は彼女を殺しました。
嘘を隠す為、ただそれだけに。
086は一人です。
この丸く青緑の球体に、ただ一人。
086は、泣きました。
寂しくて泣きました。
それと同時に後悔をしました。
嗚呼、ロボットは、どうして嘘を付くのだろうか。
嗚呼、どうして隠してしまうのだろうか。
嗚呼、どうして殺してしまったのだろうか
086は、泣きました。
嗚呼、何故こんなにも僕たちは‥
「愚か」なのだろうか。