携帯にメールの着信音。サイトで知り合い、メールだけの関係というか、メールだけでサヨナラした相手から、メールが来た。
「お元気ですか?」
「どうしたの?ごめん<(_ _)>名前、覚えてないんだけど…」
「ミカです。恋してますか?」
「失恋したばかりだよ」
「そうなんだ。一度、食事にいきませんか?」
突然の誘いに、僕は、寂しい心の隙間をうめたいのか
「こちらこそ、よかったら、食事しに行きましょう。」
「はい(^0^)」
僕は、この女も、誰でもいいんだと、歪んだ見方をしていた。
待ち合わせ場所、日時も決め、当日、やはり僕は、ドキドキし緊張し、彼女に逢いに行きました。
えっ…あの人だよな…
周りには他に女性はいない。
細身、スレンダーなセレブというか…
なんで、こんな綺麗な女性ばかり、サイトをしているんだ???
「ミカさんですか?」
「はい。」
「改めて、初めまして」
僕は、どうせと思いつつ、彼女と食事というより、居酒屋に行き、お酒がはいれば、気持ちも楽になるかなと。
「今日は、ありがとう」
お互い、お礼をいい僕は
「よかったら、また食事してもらえますか?」
「はい。でも、私、バツイチなんだけど、本当に将来をともに出来る男性を探してるから…
食事やメールだけの友達なら」
彼女、なんか違う。いや、最初だからな…
「そんな男性、探してるなら、出会い系サイトなんかしてたらダメだよ」
「わかってます。私も、寂しいのよ」
彼女も、寂しいんだ。お互い、寂しい時に食事したりできればいいかって思えた。
「じゃぁ、お互い、線をひいて、お付き合いしましょう」 「ありがとう」
彼女は、笑顔で答えてくれた。