村は、寂れているというか今までの町と比べたら一番小さく、余り栄えていないようだ
そんな所でも、月の葉書の旅で疲れていた二人には心を癒すオアシスとなる
ナラビ)風紀兄ちゃん、宿にまず行こうよ。クタクタだよぉ
ナラビは、疲れた様子で言った。無理もない、まだナラビは七歳なのだから………いくら宝玉を宿して普通の子供より体が優れて体力があっても、四日間の旅は疲れて当然だ
風紀もその事に気付いていたので、すぐに宿を探した
宿は村に一件しかなく村の入口から100m程歩いた所にあった
栄えていない村という事で、宿も例外ではなく小さかった
宿に入ると仕切りが一切なく一部屋だけであった。どうやらこれが、この村の家の作り方であるようだ
風紀達は、宿の人を探すと家の片隅に……
風紀・ナラビ)??
宿の人らしき人達がベットを囲んでいた
風紀とナラビは「何だろう?」と、思い…………
風紀)どうした?
風紀とナラビは失礼だと思ったが、部屋の空気が重い事に気付いたので、宿の人達の所まで歩み寄ったのだ
宿の人)あぁ、お客さんですか?
そういって宿の人が振り返ると、ベットで寝ている人が見えた。そこで寝ていたのは、村の入口で倒れた女性であった!!!!
寝ているというか、衰弱という方が当たっているだろう…………風紀よりも少し年上の女性が寝かされていた
二人が見えたのは一瞬だった……………が、風紀の顔が真っ青になった
ナラビが気付いたようで
ナラビ)どうしたの?風紀兄ちゃん?
ナラビが聞くが、もうナラビの隣に風紀はいなかった
風紀)香雲!!!!!!!!????
風紀は血相を変えてベットに駆け寄った!!!!!!